原子力

アトックスが担う原子力関連の重要業務

①アトックスが行っている原子力関連の重要な業務とは

アトックスは原子力発電所保守管理や放射性物質関連業務を行う企業で東京都港区に本社があり、民間企業として最初に原子力施設の総合的なメンテナンスを手掛けてきた会社です。

原子力関係事業に高い技術力を有しているアトックスの業務内容は多岐にわたり、長年にわたって原子力施設内に事業所を開設して業務を行ってきました。

主な事業の概要だけでもRIと呼ばれる放射性物質および医療事業関連業や福島復興事業を行っており、サービスの主なものでは環境測定や放射線管理・放射性物質の除去、機器の販売や保守のほかビルメンテナンスなどの総合サービスを請け負っています。

②汚水処理装置の運転、放射線管理業務や周辺地域の除染活動

2011年以降は何と言っても福島復興事業をはじめ原子力関連施設における各種事業やRIおよび医療事業関連業務の3つが主軸となっている面があり、特に福島復興事業はアトックスが行う業務での最優先課題と位置づけられ、事故発生後ほどなくの頃からの汚水処理装置の運転といった困難な業務のほか、放射線管理業務や周辺地域の除染活動も行ってきました。

③灰処理設備運転維持管理や空気中放射性物質濃度測定なども行っている

除染作業はもちろん安全に業務を実行して行く上で重要な放射線の正確なモニタリングや放射線管理、灰処理設備運転維持管理や空気中放射性物質濃度測定なども行っており、担当する地域によっては町内建物管理も任されています。

放射線量が非常に高いレベルにある帰還困難区域においては非常に重要な業務です。

事故が起こった福島第一原子力発電所においては放射腺管理のみならず、毎日大量に出る汚染水から危険な核種の放射性物質を取り除く多核種除去設備ことALPSの運転や作業員の出入りなどの管理業務も行うなど、福島第一原子力発電所を安全な状態で維持して行くためになくてはならない設備をより良い状態に保つという重大な仕事を任されていることになります。

アトックスの原子力関連施設における各種事業においては原子燃料サイクル施設関連業務や原子力発電所保守管理のほか放射性廃棄物処理、デコミッショニング設備工事や空調ダクトの清掃業務も行っており、現在では放射線取扱資格者が600名ほど在籍していると言われ、さまざまな業務全般に関しての幅広い対応が常に可能な状態に整えられていることがわかります。

④近年ではRI研究施設支援業務にも尽力している

近年では特にRI研究施設支援業務にも尽力しており、専門病院や研究所における各種加速器や医療用のPETスキャンの運転員の派遣やメンテナンス業務も行っています。

原子力科学研究所や各総合病院や関連施設などでの豊富な実績から各方面での信頼も厚く、医療事業関連業務に関しては先端医療振興財団との共同事業である先端医療センターにおいてのPET治験薬の製造も行われ、アトックスは医療の発展や福祉の向上にも貢献している企業となっています。

福島第一原子力発電所の事故直後は多くの社員らも被災者となり社内は一時混乱の極みとなったと言われますが、だからこそ緊急時の情報伝達の重要性を痛感し情報共有手段の多様化を勧めました。

まず社内システムのクラウド化に着手し、それまでは一部のファイルサーバーが各拠点に分散していた以外では新富町にあった旧本社内に基幹システムやメールサーバーのほかグループウェアサーバーなどが集約されていましたが、本社や本社と結ぶ拠点側の回線に障害が生じた場合ほとんどの社内システムが利用不可能となるため、高い稼働率を誇るクラウド基盤に社内システムを移行することで事業継続性の向上を図りました。

社内システムをクラウド化したことで、業務の効率化とスピードアップが進み自席に縛られないワークスタイルも実現し、クラウド上に置いたファイルから必要な情報へのアクセスが時と場所を選ばずに行えるシステムの実現は、本社と支店の距離をも縮めて会社全体の業務のあり方を進化させることにも役立っています。

自席に縛られないというメリットをさらに生かすためにモバイル環境の整備も推進されており、震災以降それを必要とする従業員にはノートPCとモバイルWi-Fiルーターを支給し、本社を移転して以降はスマートフォンの導入も積極的に進めています。

従来は原発の敷地内にあった拠点内での業務がメインだったこともあってミーティングなどを行う際も徒歩圏内ですぐに集合できることもあり、スマートデバイス必要性が低かったことで立ち遅れていたモバイル環境の整備が原発事故をきっかけに一気に進んだことになります。

原発の外での仕事も増え、除染活動などの業務エリアも徒歩圏内どころか車で1時間以上という距離にまで及ぶようになり、必然性あってのシステム構築の急進と言えます。

かつては事前に決まっていた計画の中で進められる業務が多かったものの、原発事故以降は緊急対応や早急な判断が必要という事態が増えたことで、外出先でもメールや添付ファイルなどの閲覧によって即座に判断して臨機応変な対応を可能にしました。

アトックスの急激な進化は図らずも原発事故によってもたらされ、福島や日本の未来にも関わる重大な業務を支えるものとなっています。